最近、本当につい最近、夏休み(※今の職場はみんな夏休みをまとめて1週間とれることになっている。もちろん交代で)少し過ぎた時まで大動物の臨床を志望していた。
でも、既卒の募集が少ない(あっても経験者だったり)点、ずっと続けられるのか怪しい点、もともと体力がなくて寝ているウシ一頭起こせない点、語学を生かすチャンスが臨床だとほとんどない点、などなどを考えて大動物の臨床をやめることにした。
小動物の臨床ならもう少し続けられるだろうし、パート獣医もできないことはなかろう。しかし、そもそも小動物臨床に長居するつもりはもともとないし、これからもちょっと考えにくい。
もちろん犬猫はかわいいし、動物のお医者さんは必要な仕事だ。大動物臨床より小動物臨床のほうが上だとも下だとも思わない。両方社会には必要とされる仕事ではある。それでも産業動物がいて、ヒトが食べていけて生活も安定してはじめて犬猫って飼える存在だと思う。だからそうたくさん人数はいらない。極端なことを言えば人獣共通感染症を防げればいいのだ。まあ私自身犬とエビとドジョウを飼っていて、彼らが調子が悪いと気が気じゃないわけだが。
で、具体的な転職先として国家公務員を次の転職先として考えているのだ。
獣医の場合、農林水産省と厚生省が獣医系技術職員を募集している。総合職扱いで、そこそこ狭き門らしいのだが、友人の話によると離職率が低くないのだという。
エリートっぽくてかっこいいし、お給料良さそうだし、留学制度も使えるのでお給料をもらいながら海外で学べるし、獣医以外の分野の人とも仕事をしてみたかったから普通の総合職の受験も視野に入れたことはあった(ちなみに獣医だったら総合職の院卒者枠の受験資格がある)。獣医の世界は狭いし、ね。全国に16大学しか獣医学科のある大学はないのだから、学年が近ければ皆だいたい知っている人の友だち、くらいでつながるんじゃないだろうか。
ただ、専門試験のハードルは高そうだし、試験自体をパスしても官庁訪問が待っている。民間企業でいうところの就活。各部署をまわって面接祭り。2週間にわたって場合によっては毎日のように面接がある。これは仕事をしながらだとなかなか厳しそう。たとえ職場の1週間の夏休みを使ってももう1週間は迷惑をかけることになる。となると、官庁訪問のみ退職後にやることになる。そうすると半年以上ニートになってしまう。これはぜひとも避けたい。
試験の難しさ、タイトなスケジュール、仕事との両立を考えると獣医師免許を持っている以上、獣医系技官を狙うのが現実的みたいですね。なので。。獣医系技官志望で。。。いきます。
・・・語学生かせるのかなあ。
いわゆる「動物のお医者さん」になって1年半が経った。
一応院長には「3年はいてね」と言われているのだけれど、一生小動物臨床で食べていく予定はないので長居はしてはいけないと思っている。だから本当に3年で「卒業」する。
それを考えると、ちょうど折り返し地点に来たことになる。
自信?ない。
犬、猫なら診られる!なんて自信はない。
そして、あと1年半ここにいても大きくは変われない気がしている。
入院しているイヌのケージを施錠していなかったんじゃないか
とか
抗生剤の用量間違ったんじゃないか
とか
頼まれたのに洗濯機回し忘れてしまったんじゃないか
とか
検査項目が足りなかったんじゃないか
とか
大事なことに限って帰宅後にどうしても心配になって、下手すると夜眠れなくなる。
今日の心配事はレントゲンのフィルムが入っている箱を閉め忘れたんじゃないかってこと。
もしそうなら一箱すべて感光したことになる。
無意識に色々やってしまうのは悪い癖。
明日出勤するのが怖い。
書かなきゃと思いつつ仕事のある日は寝落ちし、休みの日は寝溜めしてたら更新しないまま年末になってしまった。今も既に落ちそうである。だから、言いたいことを手短に。
仕事は何とか続いている。運良く良い人たちの集まる場所に不時着できたお陰だ。
今の病院に来て、こうして一度でも小動物臨床の現場を経験することができて良かった。
生活のかかっていない動物の診療は、余程動物が好きでない限りやりがいはあまり感じられないに違いない…という偏見を無くすことができた。あのまま院に進学したり、大動物臨床に進んでいたりしたらきっと一生分からなかったことだと思う。
相変わらず仕事の後はご飯食べたら眠くて眠くて使い物にならない日が続く。
とはいえ、毎週2日しっかり休みがあると用事も済ませられるし、体の休まり方も違う。これで臨床を学ばせてもらえる上にお金までもらえるのだから本当にありがたい。
…むしろ自由な時間がありすぎて、戸惑っている。その分しっかり勉強して現場に還元しなくてはね、そろそろ。